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東アジア地域へ旅行される方へ(韓国、中国、台湾、香港、マカオ)

東アジアの都市部や観光地は、比較的安全に旅行できる地域ですが、広い中国大陸では熱帯気候の南部でマラリアが報告されており、砂漠地帯、北部の寒帯など、気候・自然条件により様々な感染症が発生しています。大気汚染は深刻で、特に北京市内では呼吸器症状を訴える人が増えています。マスクの持参、外出を控えるなどの予防策が必要でしょう。また、地震や洪水などの自然災害が発生することもあり、こうした災害後には感染症が流行することもあります。

注意したいこと・・・

◎虫に注意
東アジア地域ではマラリア、デング熱、チクングニア熱、日本脳炎などの感染症が発生しています。マラリアは中国の一部の地域(雲南省や海南省、南部や中部)や韓国と北朝鮮との国境地帯で発生報告があります。マラリアは予防薬がありますので、医師に相談して下さい。デング熱は東アジア全域に流行がみられます。予防薬も予防接種もありませんので、蚊に刺されないことが重要です。長袖長ズボンの着用や虫除け剤の使用など、防蚊対策をして過ごしましょう。

◎生野菜・果実
果実は、カットフルーツは避け、自分で皮をむいてむきたてを食べるようにしましょう。冷蔵設備が整っていない店でカットフルーツを食べることは避けましょう。野菜は加熱調理したものを、温かいうちに食べるようにしましょう。

◎生水・氷・生もの
日本の水道水と違い硬質の水であることや水道管の老朽化により細菌に汚染されることがあるため、生水は避け、沸騰させた水がミネラルウォーターを飲用して下さい。
一年を通して、食中毒などの下痢症、A型肝炎、E型肝炎(中国西部)、肝吸虫などの寄生虫症、コレラ、赤痢、腸チフスなどの消化器系の病気が発生しています。これらのほとんどは飲食物によって感染します。
日本での食習慣と同じような感覚で安易に生ものを食べることは避けましょう。一流レストランや高級ほてるっでも食中毒菌に感染する恐れがありますので注意が必要です。生ものを食べることは避け、十分加熱されたものを温かいうちに食べるようにしましょう。また、川魚を生で食べると肝吸虫などの帰省中に感染する危険があります。

◎狂犬病に注意
東アジア諸国でも、狂犬病発症事例が報告されており、中国では2,400人を超える報告があります。台湾では狂犬病の野生動物が確認されています。狂犬病は、犬だけでなく猫やサル、コウモリなどでウイルスを持っている哺乳動物に噛まれたり、傷口、眼や口の粘膜をなめられることで感染し、発症するとほぼ100%死亡します。動物にはむやみに手を出さないようにし、噛まれた場合はすぐに傷口をきれいな水と石鹸でよく洗い、すぐに医療機関を受診しましょう。

気候の変化によって発生する感染症
感染症や食中毒は、6〜9月の暑い時期にかけて多く発生します。また、この時期は蚊が発生しやすく、蚊で媒介されるマラリア、デング熱、チクングニア熱に感染する危険があります。気温が高くなる南部の農村部では、マラリアに感染するリスクが高くなりますので注意して下さい。

体調管理が大切。
体調を整えておくことで病気が予防できます。旅行中の過密なスケジュール、睡眠不足などで、気付かない間に抵抗力が落ちてしまうことがあります。加えて、食べ過ぎ、飲み過ぎ、室内の空調設備等の影響も重なり、体調を崩してしまいます。余裕をもった旅行スケジュールを組み、飲食はおいしく楽しみ、気温に合わせた服装で過ごしましょう。

鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9)
中国、香港、台湾で感染が報告されています。
死んだ鳥や弱っている鳥、養鶏場や市場には近づかないようにしましょう。
農村部に滞在される方は、飼育されている鳥に注意をしてください。

その他
揚子江中流域やその他の河川には住血吸虫などの寄生虫が生息しています。またレプトスピラ症も中国ではみられますので、川に入らないようにしましょう。

各国の医療機関は・・・
・外務省 世界の医療事情をご覧ください。

詳しくは・・・
渡航前の予防接種相談・感染症情報や渡航後の健康相談など、ご意見ご質問があればお気軽に最寄りの検疫所までご連絡ください。
また帰国時に体調不良等があれば、健康相談室へお寄りください。

厚生労働省検疫所・FORTHホームページ
https://www.forth.go.jp/index.html

楽しいご旅行を〜HAVE A NICE TRIP〜
東京空港検疫所支所

 

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